"メサイア"!なんと心に響く言葉だろう。それは"救世主であるイエス ・キリスト"を思い出し、"希望や愛情や信仰"という言葉を連想させるか らだと思うのです。また、メサイアという言葉が"私たちの心に響き語り がけ"するのは、ヘンデルのメサイアを思い出し、その音楽が持つ素晴ら しさを心に感じるからだと思います。そのメサイアを、今回で3回目に なるICUメサイア公演という形でみなさんと一緒に迎えることが出来たこ とは大きな喜びです。メサイアはキリストの「降誕、受難と復活、永遠 の命」を物語として歌いあげるオラトリオであり、そのため語られる"言 葉"は非常に重要になります。多くの人たちがメサイアを歌っているので すが、ICUメサイア合唱団は、語られている聖書の御言葉を十分に理解し、 出来るだけヘンデルの原譜に近い英語の歌詞をより正確な発音で歌われ ており、まさに"Iの国際性"、"Cのキリスト教"を表現する素晴らしい機 会であると思います。このように、ICUの魅力を伝える素晴らしいプログ ラムを同窓会が主催できますことは、大きな誇りであり喜びでもありま す。
この公演にご参加いただいたお客様の皆様、私どもの"心への語りがけ" を可能とならしめた指揮者、ゲストをはじめICUメサイア合唱団や東京ニュー シティー管弦楽団、またこの公演の実現にご尽力くださったメサイア実 行委員会の方々に対しまして、同窓会を代表いたしまして心からお礼申 し上げます。ありがとうございました。
(斎藤顕一 ICU同窓会長)